身体計測を行った結果を図に示す。標準型車椅子を作製するにあたり、車椅子基本寸法として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、座面にクッションは入れないものとする。
- 座幅は50cmとする。
- 座奥行きは41cmとする。
- バックサポートバックレスト高は46cmとする。
- アームサポートアームレスト高は18cmとする。
- フットサポート・シート間距離は30cmとする。
解答解説
正解は2．座奥行きは41cmとすると4．アームサポートアームレスト高は18cmとするです。
車椅子の基本寸法は利用者の身体計測値をもとに調整します。座奥行きやアームレスト高は身体寸法に基づいて設定されるため、問題文の測定結果に従ったこれらの寸法が正しいといえます。
各選択肢の解説
- 座幅は50cmとする
誤り。座幅は、利用者の腰幅に両側2cmずつの余裕を加えたものが適切とされています。図では腰幅が40cmであるため、座幅は44cm程度が適切です。50cmは広すぎて正しい設定とは言えません。 - 座奥行きは41cmとする
正解。座奥行きは、座面前縁から膝窩部までの距離（46cm）から約5cmを引いた値で調整します。この設定は利用者の膝裏に圧迫を避け、快適性と支持性を両立する基準に合致しています。 - バックサポートバックレスト高は46cmとする
誤り。バックレスト高は一般的に、座面から肩甲骨下角（44cm）までの高さが適切とされます。46cmは高すぎて肩甲骨の自由な動きを妨げる可能性があります。 - アームサポートアームレスト高は18cmとする
正解。アームレスト高は、座面から肘までの高さ（16cm）に約2cmを加えた値が基準です。この寸法は腕をリラックスさせる適切な高さであり、図の測定値にも基づいています。 - フットサポート・シート間距離は30cmとする
誤り。フットサポート・シート間距離は、膝裏から足底までの距離（40cm）を基準に設定されます。30cmでは短すぎて足の支持が不十分となります。
ワンポイントアドバイス
車椅子の適合では、利用者の身体計測値に基づく調整が重要です。座奥行きは膝裏を圧迫しないよう5cm短く設定し、アームレスト高は肘高さに2cmを加えることが基準です。全ての寸法が快適性と機能性に直結するため、計測値を正確に反映しましょう。
