関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
- 股外転
- 股外旋
- 足背屈
- 足部内がえし
- 股屈曲
解答解説
正解は4.足部内がえしです。
関節可動域測定法において、足部内がえしの測定では、足底の縦軸と下腿軸との角度を計測します。この測定方法は基準に基づいており、正しい計測手順となります。他の選択肢の測定法には基準と異なる部分があります。
各選択肢の解説
- 股外転
図の測定法では股外転時の下肢の動きを観察していますが、基準に従うと股外転の可動域測定は仰臥位で骨盤の水平を保持しながら行う必要があります。図の方法では骨盤の動きを固定していないため、正しい測定法ではありません。 - 股外旋
股外旋の測定では、膝関節を90度屈曲させた状態での回旋角度を計測する必要があります。しかし、図のように股関節を外旋させているだけでは、基準通りの測定法ではありません。 - 足背屈
足背屈の測定では、膝関節を軽度屈曲させた状態で行うことが推奨されます。図の測定法では膝が伸展しており、腓腹筋の影響で正確な背屈角度が得られない可能性があります。基準に合致していないため、誤りです。 - 足部内がえし
足部内がえしの測定法として、足底の縦軸と下腿軸との角度を基準に計測する方法が正しいとされています。この図は基準に従った測定法を示しており、正解となります。 - 股屈曲
股屈曲の可動域測定では、骨盤が後傾しないように保持した状態で股関節の屈曲角度を計測する必要があります。図では骨盤の後傾を防ぐ対策がされていないため、正しい測定法ではありません。
ワンポイントアドバイス
関節可動域測定では、基準に基づいた体位や測定手順を守ることが重要です。特に骨盤や関節周囲の動きを固定することで、正確な角度が測定可能となります。足部内がえしでは、足底の縦軸と下腿軸をしっかり意識して計測しましょう。