語の流暢性課題を含む検査はどれか。
- MMPI
- MMSE
- WCST
- HDS-R
- Rorschachテスト
解答解説
正解は4.HDS-Rです。
HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)は、認知症のスクリーニング検査として広く用いられる検査で、語の流暢性を評価する課題を含みます。例えば、「野菜の名前をできるだけたくさん挙げてください」といった課題があり、これは前頭葉機能(言語流暢性)を評価する目的があります。
各選択肢の解説
- MMPI(ミネソタ多面的人格目録)
MMPIは、精神疾患の評価や性格傾向の測定を目的とする質問紙式検査です。語の流暢性課題は含まれていません。この選択肢は誤りです。 - MMSE(Mini-Mental State Examination)
MMSEは認知機能の評価スケールで、計算や記憶、見当識などを測定しますが、語の流暢性課題は含まれていません。この選択肢は誤りです。 - WCST(ウィスコンシンカード分類課題)
WCSTは遂行機能(前頭葉機能)の評価に用いられる検査で、カードの分類ルールを変更しながら解答する課題です。語の流暢性は評価しません。この選択肢は誤りです。 - HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)(正解)
HDS-Rには、語の流暢性を測定する課題(例:「野菜の名前を挙げる」)が含まれます。 認知症のスクリーニングや前頭葉機能の評価に有用です。この選択肢が正解です。 - Rorschachテスト
ロールシャッハテストは、インクブロット(インクのしみ)を用いた投影法の心理検査で、語の流暢性課題は含まれていません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
HDS-Rは認知症スクリーニングの定番で、語の流暢性課題が含まれることが特徴的です。類似の検査としてMMSEがありますが、MMSEには語の流暢性課題は含まれていないため、両者の違いを理解しておくと試験対策に役立ちます。