病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。
- 海綿状血管腫
- 下垂体腺腫
- 神経膠芽腫
- 神経鞘腫
- 髄膜腫
解答解説
正解は3.神経膠芽腫です。
神経膠芽腫(glioblastoma)は、脳腫瘍の中で最も悪性度が高い腫瘍の1つです。WHO分類ではグレードIVに分類され、浸潤性が強く、急速に進行します。治療は手術、放射線療法、化学療法が行われますが、再発しやすく、予後が非常に悪いのが特徴です。
各選択肢の解説
- 海綿状血管腫
海綿状血管腫は良性の血管性腫瘍で、悪性度は低いです。この選択肢は誤りです。 - 下垂体腺腫
下垂体腺腫は下垂体に発生する腺腫で、ほとんどが良性です。悪性度は低く、適切な治療で管理可能です。この選択肢は誤りです。 - 神経膠芽腫(正解)
神経膠芽腫は脳腫瘍の中で最も悪性度が高く、急速に進行し、浸潤性が強い腫瘍です。 この選択肢が正解です。 - 神経鞘腫
神経鞘腫は末梢神経に発生する良性腫瘍で、悪性度は低いです。この選択肢は誤りです。 - 髄膜腫
髄膜腫は髄膜に発生する腫瘍で、多くは良性です。ただし、一部に悪性のものが存在しますが、神経膠芽腫と比べると悪性度は低いです。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
脳腫瘍の悪性度を理解するには、WHO分類(グレードI〜IV)が重要です。悪性度が高い腫瘍は、再発リスクや予後の悪さが特徴的です。
- グレードIV(例:神経膠芽腫)は最も悪性度が高く、予後が不良。
- 良性腫瘍(例:海綿状血管腫、神経鞘腫)は、悪性化のリスクが低い。
これらの特徴を整理して覚えましょう。