足部アーチについて正しいのはどれか。
- 外側縦アーチの要石は外側楔状骨である。
- 外側縦アーチは内側縦アーチよりも長い。
- 内側縦アーチは外がえしで高くなる。
- 内側縦アーチは中足指節関節の伸展時に高くなる。
- 足根骨部の横アーチで高い位置にあるのは立方骨である。
解答解説
正解は4．内側縦アーチは中足指節関節の伸展時に高くなるです。
内側縦アーチは、足の柔軟性や衝撃吸収に重要な役割を持ちます。中足指節関節（MTP関節）の伸展時には、足底腱膜が引き伸ばされ、内側縦アーチが高くなる「ウィンドラス機構」が働きます。これにより、歩行時の蹴り出しが効率的になります。
各選択肢の解説
- 外側縦アーチの要石は外側楔状骨である。
外側縦アーチの要石は立方骨であり、外側楔状骨ではありません。この選択肢は誤りです。 - 外側縦アーチは内側縦アーチよりも長い。
外側縦アーチは内側縦アーチよりも短く、弧も浅いです。この選択肢は誤りです。 - 内側縦アーチは外がえしで高くなる。
内側縦アーチは外がえしではなく、内がえしで高くなります。この選択肢は誤りです。 - 内側縦アーチは中足指節関節の伸展時に高くなる。(正解）
中足指節関節が伸展すると足底腱膜が引き伸ばされ、内側縦アーチが高くなる「ウィンドラス機構」が作用します。 この選択肢が正解です。 - 足根骨部の横アーチで高い位置にあるのは立方骨である。
足根骨部の横アーチで高い位置にあるのは内側楔状骨や中間楔状骨であり、立方骨は低い位置にあります。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
足部アーチの種類と構造を理解する際、以下のポイントを押さえましょう：
- 内側縦アーチ：主に踵骨、距骨、舟状骨、内側楔状骨、第1中足骨で形成される。
- 外側縦アーチ：踵骨、立方骨、第5中足骨で形成される。
- 横アーチ：楔状骨と立方骨で形成され、足部の横方向の弾力性を提供する。
特にウィンドラス機構は、内側縦アーチの機能を理解するうえで重要な概念です。
