大脳辺縁系とその働きの組合せで正しいのはどれか。
- 海馬
- 嗅球
- 視床下部
- 帯状回
- 扁桃体
解答解説
正解は4.帯状回:運動学習です。
帯状回(cingulate gyrus)は、大脳辺縁系の一部で、主に感情の処理や注意、意思決定、運動の意図形成に関与します。特に、動作の学習過程において重要な役割を果たします。 運動計画や動機付け、感情の統合とも関連しています。
各選択肢の解説
- 海馬:体温調節
海馬は記憶形成や空間認知に重要であり、体温調節には関与しません。体温調節は視床下部の役割です。この選択肢は誤りです。 - 嗅球:内分泌
嗅球は嗅覚情報の処理を行う部位で、内分泌機能には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 視床下部:長期記憶
視床下部はホルモン分泌や自律神経の調整、摂食や体温調節に関与しますが、長期記憶の形成には直接関わりません。長期記憶は海馬が中心です。この選択肢は誤りです。 - 帯状回:運動学習(正解)
帯状回は感情や動機付け、注意制御に加えて、運動学習にも重要な役割を果たします。 この選択肢が正解です。 - 扁桃体:短期記憶
扁桃体は恐怖や不安、感情の処理に関与する部位であり、記憶との関係もありますが、主に感情に関連した記憶に影響します。短期記憶は海馬が担当します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
大脳辺縁系の各部位とその働きを整理する際、主な機能(例:海馬=記憶、視床下部=自律神経調節、扁桃体=感情処理)を中心に覚えましょう。 帯状回の「運動学習」など、応用的な役割にも注目して試験対策を行うと効果的です。