体表から触知できるのはどれか。2つ選べ。
- 歯突起
- 結節間溝
- 胸骨角
- 顆間隆起
- 舟状骨粗面
解答解説
正解は3.胸骨角と5.舟状骨粗面です。
解説
体表から触知可能な骨性ランドマークは、表面に近い部位で、筋肉や軟部組織に覆われていない構造が該当します。胸骨角は胸骨上部のランドマークで、頸部と胸郭の解剖学的な指標になります。また、舟状骨粗面は手根骨の舟状骨にある突出部で、手の背側で触知可能です。
各選択肢の解説
- 歯突起
歯突起(軸椎の構造)は頸椎内部に位置し、体表から直接触知することはできません。この選択肢は誤りです。 - 結節間溝
結節間溝(上腕骨の大結節と小結節の間の溝)は上腕部の深部にあり、筋や軟部組織に覆われているため、直接触知することは難しいです。この選択肢は誤りです。 - 胸骨角(正解)
胸骨角は、胸骨柄と胸骨体の結合部に形成される隆起で、体表から容易に触知可能です。 この部位は、胸郭の解剖学的指標として用いられます。この選択肢が正解です。 - 顆間隆起
顆間隆起は脛骨近位部にある構造で、膝関節内の深部に位置します。体表から直接触知することはできません。この選択肢は誤りです。 - 舟状骨粗面(正解)
舟状骨粗面は手根骨の舟状骨にある突起で、手の背側で触知可能です。 この部位は骨折の診断や手根部のランドマークとして使用されます。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
体表解剖の骨性ランドマークは、筋肉や軟部組織に覆われていない部位を中心に覚えると有効です。 胸骨角や舟状骨粗面のような触知可能な部位は臨床でも重要な指標となりますので、試験対策として正確に把握しておきましょう。