足部縦アーチの保持に関与する筋・靱帯で正しいのはどれか。
- 虫様筋
- 後脛骨筋
- 前距腓靱帯
- 短母指伸筋
- 浅横中足靱帯
解答解説
正解は2.後脛骨筋です。
足部の縦アーチ(内側縦アーチおよび外側縦アーチ)は、骨、筋、靱帯によって形成・保持されます。特に、後脛骨筋は内側縦アーチを支える重要な筋肉であり、舟状骨を引き上げてアーチの形状を維持する役割を果たします。他の選択肢は縦アーチの保持に直接関与しません。
選択肢の解説
- 虫様筋
誤りです。虫様筋は足の中足指節関節(MP関節)の屈曲や指の運動調整に関与する筋肉であり、足部縦アーチの保持には直接関与しません。 - 後脛骨筋
正解です。後脛骨筋は、足部の内側縦アーチを支える主要な筋肉です。内側縦アーチの形成に重要な舟状骨や楔状骨に付着し、アーチを引き上げる役割を担います。 - 前距腓靱帯
誤りです。前距腓靱帯は足関節の外側靱帯の一部で、足関節の安定性に関与しますが、縦アーチの保持には関係ありません。 - 短母指伸筋
誤りです。短母指伸筋は母趾の伸展に関与する筋肉であり、縦アーチの保持には直接関与しません。 - 浅横中足靱帯
誤りです。浅横中足靱帯は足部の横アーチを保持する靱帯であり、縦アーチの保持には関与しません。
ワンポイントアドバイス
足部の縦アーチは、足部の機能と衝撃吸収に重要な構造です。特に内側縦アーチは、後脛骨筋、長母趾屈筋、長指屈筋などの筋肉と、足底腱膜や長足底靱帯などの靱帯によって保持されます。これらを整理して覚えると、足部の解剖や機能に関する問題に対応しやすくなります。