手根骨を図に示す。矢印の部位はどれか。
- 有鈎骨
- 有頭骨
- 舟状骨
- 小菱形骨
- 大菱形骨
解答解説
正解は4.小菱形骨です。
手根骨は8つの骨で構成され、2列に分かれています。矢印の指す骨は、遠位列の外側に位置する「小菱形骨(Trapezoid)」です。小菱形骨は舟状骨(近位列)、大菱形骨(外側)、第2中手骨(遠位)と接し、手の複雑な動きを支えています。
選択肢の解説
- 有鈎骨
誤りです。有鈎骨(Hamate)は遠位列の内側に位置し、鈎状突起を持つ骨です。矢印の部位とは位置が異なります。 - 有頭骨
誤りです。有頭骨(Capitate)は遠位列の中央にあり、手根骨の中で最も大きな骨です。矢印の部位ではありません。 - 舟状骨
誤りです。舟状骨(Scaphoid)は近位列の外側に位置する骨で、大菱形骨や橈骨と接しています。矢印の部位よりも近位に位置します。 - 小菱形骨
正解です。小菱形骨(Trapezoid)は遠位列の外側に位置し、大菱形骨の内側、舟状骨の遠位にある骨です。矢印の部位を示しています。 - 大菱形骨
誤りです。大菱形骨(Trapezium)は遠位列の最外側に位置し、親指の動きに重要な役割を果たします。矢印の部位ではありません。
ワンポイントアドバイス
手根骨の位置関係を覚える際は、近位列(舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨)と遠位列(大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)に分けて整理すると覚えやすくなります。また、各骨の接触する構造を関連づけると理解が深まります。