ワルファリンの抗凝固作用に拮抗するのはどれか。
- ビタミン A
- ビタミン C
- ビタミン D
- ビタミン E
- ビタミン K
解答解説
正解は「5」です。
ワルファリンは、ビタミンKの働きを抑制することで抗凝固作用を発揮する薬です。具体的には、肝臓でのビタミンK依存性凝固因子(第II因子、VII因子、IX因子、X因子)の合成を阻害します。そのため、ビタミンKを摂取すると、ワルファリンの作用が減弱し、拮抗的に働きます。
選択肢ごとの解説
- ビタミン A
ビタミンAは視覚機能や皮膚・粘膜の維持に関与しますが、抗凝固作用に影響を与えません。 - ビタミン C
ビタミンCは抗酸化作用を持つビタミンであり、ワルファリンの作用には関与しません。 - ビタミン D
ビタミンDはカルシウム代謝や骨の健康に重要ですが、ワルファリンの抗凝固作用に影響を与えません。 - ビタミン E
ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンであり、凝固機能への直接的な影響はありません。 - ビタミン K
正解です。 ビタミンKは凝固因子の活性化に必要不可欠であり、ワルファリンの作用に拮抗します。ワルファリン治療中の患者では、ビタミンK含有食品(緑黄色野菜など)の摂取に注意が必要です。
ワンポイントアドバイス
ワルファリンはビタミンK依存性の凝固因子に作用するため、試験ではビタミンKの役割や食品との相互作用が問われることが多いです。特に緑黄色野菜にビタミンKが多く含まれる点も合わせて覚えておくと良いでしょう。