解剖学的嗅ぎタバコ入れで触診できるのはどれか。
- 月状骨
- 三角骨
- 舟状骨
- 小菱形骨
- 有頭骨
解答解説
正解は3です。
解剖学的嗅ぎタバコ入れ(anatomical snuffbox)は、手の背側にある三角形の陥凹部で、舟状骨を触診できる部位として知られています。この陥凹は長母指伸筋腱と短母指伸筋腱、長母指外転筋腱によって形成されます。
選択肢の解説
- 月状骨
誤りです。 月状骨は手根骨の中央に位置し、嗅ぎタバコ入れから触診することはできません。 - 三角骨
誤りです。 三角骨は尺側(小指側)に位置し、嗅ぎタバコ入れからは触診できません。 - 舟状骨
正しい記述です。 解剖学的嗅ぎタバコ入れの底部に舟状骨があり、ここで触診可能です。特に舟状骨骨折の診断時に重要です。 - 小菱形骨
誤りです。 小菱形骨(大菱形骨と呼ばれることもあります)は母指の基部に位置しますが、嗅ぎタバコ入れの底部ではありません。 - 有頭骨
誤りです。 有頭骨は手根骨の中央部に位置し、嗅ぎタバコ入れから触診できる部位ではありません。
ワンポイントアドバイス
解剖学的嗅ぎタバコ入れは、舟状骨骨折を確認するための重要な触診部位です。この部位を形成する腱(長母指伸筋腱、短母指伸筋腱、長母指外転筋腱)も併せて覚えると、試験問題に対応しやすくなります。