第53回

第53回理学療法士国家試験 午前問題56

筋と支配神経の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 円回内筋 ─── 尺骨神経
  2. 深指屈筋 ─── 橈骨神経
  3. 長掌筋 ─── 正中神経
  4. 長母指伸筋 ─── 後骨間神経
  5. 腕橈骨筋 ─── 前骨間神経

解答解説

正解は3と4です。

筋肉の支配神経は運動機能の基礎を理解する上で重要です。長掌筋は正中神経、長母指伸筋は後骨間神経によって支配されています。他の選択肢にある神経の組み合わせは誤りです。

選択肢の解説

  1. 円回内筋 ─── 尺骨神経
    誤りです。 円回内筋は正中神経によって支配されます。尺骨神経は主に小指側の筋を支配します。
  2. 深指屈筋 ─── 橈骨神経
    誤りです。 深指屈筋は、正中神経(橈側)と尺骨神経(尺側)の二重支配を受けています。橈骨神経は主に前腕の伸筋群を支配します。
  3. 長掌筋 ─── 正中神経
    正しい記述です。 長掌筋は手掌腱膜に付着し、正中神経によって支配されています。
  4. 長母指伸筋 ─── 後骨間神経
    正しい記述です。 長母指伸筋は、橈骨神経の枝である後骨間神経に支配されます。この神経は前腕の伸筋群を支配します。
  5. 腕橈骨筋 ─── 前骨間神経
    誤りです。 腕橈骨筋は橈骨神経によって支配されています。前骨間神経は正中神経の枝で、屈筋群の一部を支配します。

ワンポイントアドバイス

筋と神経の組み合わせは暗記だけでなく、神経の走行や役割を理解して整理しましょう。橈骨神経は伸筋群、正中神経は屈筋群(主に前腕の橈側)、尺骨神経は前腕の尺側筋を支配する傾向があります。この分類を基に覚えると効率的です。