第53回

第53回理学療法士国家試験 午後問題91

胃癌について正しいのはどれか。

  1. 噴門部に好発する。
  2. 放射線療法が有効である。
  3. 組織型で最も多いのは腺癌である。
  4. 我が国では発症率が増加している。
  5. 我が国の悪性腫瘍による死因の第一位である。

解答解説

正解は3. 組織型で最も多いのは腺癌であるです。

解説

  1. 噴門部に好発する。
    胃癌は主に胃の幽門部や小弯側に多く発生します。噴門部は好発部位ではないため、この選択肢は誤りです。
  2. 放射線療法が有効である。
    胃癌の治療では手術が主流であり、化学療法が補助的に用いられます。放射線療法は適応されることが少ないため、誤りです。
  3. 組織型で最も多いのは腺癌である。
    胃癌の組織型の中で腺癌は圧倒的に多く、胃癌全体の90%以上を占めます。これが正解です。
  4. 我が国では発症率が増加している。
    近年、我が国ではピロリ菌感染率の低下や食生活の改善により胃癌の発症率は減少傾向にあります。この選択肢は誤りです。
  5. 我が国の悪性腫瘍による死因の第一位である。
    我が国の悪性腫瘍による死因の第一位は肺癌です。胃癌は第二位以下であるため、この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

胃癌に関する出題は頻出であり、特に好発部位や治療法、組織型などが問われます。胃癌の原因としてピロリ菌感染や喫煙、塩分過多が関連していることも重要です。また、治療法の優先順位や他の癌との比較も試験で問われることがあるため、関連知識を整理しておきましょう。