関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 手伸展
- 手屈屈
- 母指掌側外転
- 股伸展
- 肩外旋
解答解説
正解は3. 母指掌側外転と5. 肩外旋です。
解説
関節可動域測定法では、基本軸(身体の固定された部分に沿う)と移動軸(動く部分に沿う)の適切な設定が求められます。以下に各選択肢を詳しく解説します。
1. 手伸展
手関節の伸展では基本軸が前腕の長軸に沿い、移動軸が第3中手骨に沿う必要があります。図では移動軸の設定が正しくないため、不適切です。
2. 手屈屈
手関節の屈曲も基本軸と移動軸の設定が重要です。図では基準通りに測定されていないため、不適切です。
3. 母指掌側外転
母指掌側外転は、基本軸を第2中手骨、移動軸を母指の長軸に設定します。図は適切に測定されており、正解です。
4. 股伸展
股関節の伸展では、基本軸を体幹に沿い、移動軸を大腿骨の長軸に設定します。図では基本軸と移動軸の設定が不正確であるため、不適切です。
5. 肩外旋
肩関節の外旋では、基本軸を肘を通る水平線、移動軸を前腕の長軸に沿わせます。図は正確に測定されており、正解です。
ワンポイントアドバイス
関節可動域測定では、基本軸と移動軸の設定が基準に沿っているかが最重要です。試験では、図の正確性を問われる問題が頻出ですので、代表的な関節の測定手法を図で覚えておくと役立ちます。