心電図(別冊No.1 ①~⑤)を別に示す。心電図と所見の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- ① ―――― 心房細動
- ② ―――― 洞性徐脈
- ③ ―――― 心室性期外収縮
- ④ ―――― 心房性期外収縮
- ⑤ ―――― 発作性上室性頻拍
解答解説
正解は3. ③ ―――― 心室性期外収縮と4. ④ ―――― 心房性期外収縮です。
解説
① 心房細動
心房細動(Af)は、不規則なRR間隔とP波の消失が特徴です。心電図波形からはこの特徴が確認されず、該当しません。
② 洞性徐脈
洞性徐脈ではP波が正常でRR間隔が一定に延長していますが、②の波形ではこれに該当しません。
③ 心室性期外収縮(PVC)
心室性期外収縮は、通常の心拍と異なる広いQRS波形が突発的に現れるのが特徴です。③の波形はこの所見に一致します。
④ 心房性期外収縮(PAC)
心房性期外収縮は、正常よりも早期に異常なP波を伴う心拍が現れることが特徴です。④の波形はPACの特徴に一致します。
⑤ 発作性上室性頻拍(PSVT)
発作性上室性頻拍では、連続した狭いQRS波形が急速に出現しますが、⑤の波形はこれに該当しません。
ワンポイントアドバイス
心電図の問題では、波形の幅、RR間隔、P波の有無や形状に注目することが重要です。心室性期外収縮(PVC)と心房性期外収縮(PAC)は試験頻出の組合せです。どちらも正常波形との違いを明確に覚えておきましょう。