第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題99

鉄欠乏性貧血の患者にみられやすい睡眠・覚醒障害はどれか。

  1. 睡眠時遊行症
  2. ナルコレプシー
  3. 睡眠相前進症候群
  4. むずむず脚症候群
  5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害

解答解説

正解は4. むずむず脚症候群です。

鉄欠乏性貧血はむずむず脚症候群(RLS)の主要な原因の一つです。

各選択肢の解説

  1. 睡眠時遊行症
    この選択肢は誤りです。
    睡眠中の無意識な歩行行動で、鉄欠乏性貧血との関連はありません。
  2. ナルコレプシー
    この選択肢は誤りです。
    日中の過度の眠気が主症状であり、鉄欠乏性貧血との関連はありません。
  3. 睡眠相前進症候群
    この選択肢は誤りです。
    高齢者に多い睡眠リズム障害で、鉄欠乏性貧血とは関係がありません。
  4. むずむず脚症候群
    この選択肢が正解です。
    鉄欠乏がRLSの病態に関与しており、症状が顕著になることがあります。
  5. 閉塞性睡眠時無呼吸障害
    この選択肢は誤りです。
    気道閉塞による無呼吸であり、鉄欠乏性貧血とは関係ありません。

ワンポイントアドバイス

鉄欠乏性貧血とむずむず脚症候群(RLS)の関係を押さえましょう。RLSは、鉄補充療法が有効なケースがあります。