第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題97

精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか。

  1. Klinefelter症候群
  2. Prader-Willi症候群
  3. Turner症候群
  4. Wallenberg症候群
  5. West症候群

解答解説

正解は4. Wallenberg症候群です。

Wallenberg症候群(延髄外側症候群)は脳血管障害による神経症状であり、精神遅滞とは無関係です。

各選択肢の解説

  1. Klinefelter症候群
    この選択肢は関連があります。
    性染色体異常(XXY)で、軽度の精神遅滞がみられることがあります。
  2. Prader-Willi症候群
    この選択肢は関連があります。
    第15番染色体異常が原因で、精神遅滞を伴うことが多いです。
  3. Turner症候群
    この選択肢は関連があります。
    性染色体異常(Xモノソミー)で、軽度の知的障害がみられることがあります。
  4. Wallenberg症候群
    この選択肢が正解です。
    脳血管障害であり、精神遅滞とは無関係です。
  5. West症候群
    この選択肢は関連があります。
    乳児期の難治性てんかんで、精神遅滞が合併することが多いです。

ワンポイントアドバイス

精神遅滞に関連する染色体異常(Klinefelter、Prader-Willi、Turner)や神経疾患(West症候群)を覚えましょう。Wallenberg症候群は脳血管障害であり、関連がありません。異常(Klinefelter症候群、Prader-Willi症候群など)や神経発達異常(West症候群)で多くみられます。Wallenberg症候群は脳血管障害に分類される点に注意してください。