第58回理学療法士国家試験　午後問題78

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。

1. 被膜を有する。
2. 発育速度は遅い。
3. 浸潤性に発育する。
4. 細胞の分化度が高い。
5. 細胞の核分裂が少ない。

解答解説

正解は3. 浸潤性に発育するです。

悪性腫瘍の特徴は浸潤性に発育することで、周囲の組織を破壊しながら広がります。その他の選択肢は良性腫瘍に多く見られる特徴です。

各選択肢の解説

1. 被膜を有する。
   この選択肢は誤りです。
   悪性腫瘍には通常被膜がなく、周囲組織に浸潤していきます。
2. 発育速度は遅い。
   この選択肢は誤りです。
   悪性腫瘍の発育速度は速いことが多いです。
3. 浸潤性に発育する。
   この選択肢が正解です。
   悪性腫瘍は周囲組織を破壊しながら浸潤性に発育します。
4. 細胞の分化度が高い。
   この選択肢は誤りです。
   悪性腫瘍の細胞は分化度が低く未熟であることが特徴です。
5. 細胞の核分裂が少ない。
   この選択肢は誤りです。
   悪性腫瘍では核分裂が頻繁に行われます。

ワンポイントアドバイス

悪性腫瘍の特徴である浸潤性、増殖速度の速さ、分化度の低さを押さえておきましょう。良性腫瘍との違いを明確に理解しておくことが重要です。