頭部単純 CT で低吸収域として描出されるのはどれか。
- くも膜下出血
- 脳梗塞慢性期
- 脳出血急性期
- 急性硬膜下血腫
- 脈絡叢の石灰化
解答解説
正解は2. 脳梗塞慢性期です。
脳梗塞慢性期では、梗塞部分の脳組織が萎縮して液体成分が多くなるため、CTでは低吸収域として描出されます。
各選択肢の解説
- くも膜下出血
この選択肢は誤りです。
くも膜下出血は急性期に高吸収域として描出されます。 - 脳梗塞慢性期
この選択肢が正解です。
慢性期の脳梗塞は組織が液化してCTでは低吸収域として現れます。 - 脳出血急性期
この選択肢は誤りです。
脳出血の急性期は血液が高密度のため、CTでは高吸収域として描出されます。 - 急性硬膜下血腫
この選択肢は誤りです。
急性硬膜下血腫はCTで高吸収域として見られます。 - 脈絡叢の石灰化
この選択肢は誤りです。
石灰化はCTで非常に高密度であり、高吸収域として描出されます。
ワンポイントアドバイス
CTでの低吸収域と高吸収域の違いを把握することが重要です。特に脳梗塞の急性期・慢性期の違いを明確に理解しておきましょう。