心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 洞房結節は心室中隔にある。
- 房室結節の伝導速度は His 束より速い。
- 房室結節の興奮は His 束より先に生じる。
- 刺激伝導系の細胞は活動電位を生成できる。
- 洞房結節の活動電位持続時間は Purkinje 線維より長い。
解答解説
正解は3.房室結節の興奮は His 束より先に生じると4.刺激伝導系の細胞は活動電位を生成できるです。
心臓の刺激伝導系では、洞房結節→房室結節→His束→Purkinje線維の順に興奮が伝わります。これらの細胞は活動電位を生成し、心拍の調節に関与します。他の選択肢は誤った記述です。
各選択肢の解説
- 洞房結節は心室中隔にある。
この選択肢は誤りです。洞房結節は右心房の上部に位置し、心室中隔には存在しません。 - 房室結節の伝導速度はHis束より速い。
この選択肢は誤りです。房室結節は伝導速度が遅く、His束やPurkinje線維より遅延が生じます。 - 房室結節の興奮はHis束より先に生じる。
この選択肢が正解です。刺激伝導系では、興奮は房室結節→His束の順に伝わります。 - 刺激伝導系の細胞は活動電位を生成できる。
この選択肢が正解です。洞房結節やPurkinje線維などの細胞は自発的に活動電位を生成できます。 - 洞房結節の活動電位持続時間はPurkinje線維より長い。
この選択肢は誤りです。Purkinje線維の活動電位持続時間は洞房結節よりも長いです。
ワンポイントアドバイス
心臓の刺激伝導系の順序(洞房結節→房室結節→His 束→Purkinje線維)を覚えるとともに、刺激伝導系細胞が活動電位を生成できる点を押さえておきましょう。