第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題76

疾患と病因の組合せで正しいのはどれか。

  1. Creutzfeldt-Jakob 病 – 感染
  2. Parkinson 病 – 脱髄
  3. 肝性脳症 – 神経変性
  4. 正常圧水頭症 – 血行障害
  5. 多発性硬化症 – 腫瘍

解答解説

正解は1. Creutzfeldt-Jakob 病 – 感染です。

Creutzfeldt-Jakob 病はプリオンによる感染が原因で、神経細胞が変性して脳に海綿状の病変を生じます。他の選択肢は病因との組み合わせが不正確です。

各選択肢の解説

  1. Creutzfeldt-Jakob 病 – 感染
    この選択肢が正解です。
    プリオンタンパク質の異常構造が感染を引き起こし、神経変性をもたらします。
  2. Parkinson 病 – 脱髄
    この選択肢は誤りです。
    Parkinson 病は黒質のドーパミン神経細胞の変性が原因であり、脱髄疾患ではありません。
  3. 肝性脳症 – 神経変性
    この選択肢は誤りです。
    肝性脳症はアンモニアなどの代謝産物の蓄積が原因で、神経変性疾患ではありません。
  4. 正常圧水頭症 – 血行障害
    この選択肢は誤りです。
    正常圧水頭症は髄液の吸収障害によって生じる疾患で、血行障害は直接的な原因ではありません。
  5. 多発性硬化症 – 腫瘍
    この選択肢は誤りです。
    多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患であり、腫瘍は関係ありません。

ワンポイントアドバイス

疾患と病因の組み合わせ問題では、主要な病因(感染、脱髄、神経変性など)を把握することが重要です。特にプリオン病や脱髄疾患の代表的な疾患を覚えましょう。性、多発性硬化症は脱髄が特徴です。