骨格筋で正しいのはどれか。
- 健常成人では体重の約10%を占める。
- 赤筋線維はミトコンドリア量が少ない。
- 筋疲労の化学的原因は乳酸の蓄積である。
- 神経筋接合部での興奮の伝達は両方向性である。
- 低負荷の運動強度では白筋線維が活性化しやすい。
解答解説
正解は3. 筋疲労の化学的原因は乳酸の蓄積であるです。
筋肉運動において、無酸素性代謝が進むと乳酸が生成されます。この乳酸の蓄積が筋疲労の原因の一つとされています。
各選択肢の解説
- 健常成人では体重の約10%を占める。
この選択肢は誤りです。
骨格筋は体重の約40%を占めるのが一般的です。 - 赤筋線維はミトコンドリア量が少ない。
この選択肢は誤りです。
赤筋線維はミトコンドリア量が豊富であり、持久力に優れた筋です。 - 筋疲労の化学的原因は乳酸の蓄積である。
この選択肢が正解です。
乳酸の蓄積は筋疲労の主な原因の一つであり、これにより筋内のpHが低下します。 - 神経筋接合部での興奮の伝達は両方向性である。
この選択肢は誤りです。
神経筋接合部での興奮伝達は一方向性であり、神経から筋肉への伝達が行われます。 - 低負荷の運動強度では白筋線維が活性化しやすい。
この選択肢は誤りです。
低負荷運動では赤筋線維(遅筋)が主に活性化されます。白筋線維(速筋)は高負荷運動で活性化されます。
ワンポイントアドバイス
骨格筋は赤筋(遅筋)と白筋(速筋)の違いをしっかり把握しましょう。また、運動強度や疲労時の乳酸の役割など、生理的な仕組みも理解しておくと、試験での得点に直結します。筋)の特徴や働きを整理し、筋疲労の原因や神経筋接合部の伝達の仕組みを正確に理解しましょう。