腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
- 急性期から間欠牽引を行う。
- 急性期から硬性コルセットを使用する。
- 急性期の疼痛に対して体操療法を行う。
- 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。
- 腰への負担を減らすために数か月間のベッド上安静とする。
解答解説
正解は4. 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮するです。
腰椎椎間板ヘルニアの治療では、通常は保存療法が優先されますが、進行性の筋力低下や神経症状が見られる場合は手術療法が検討されます。他の選択肢は急性期の対応や治療方針として不適切です。
各選択肢の解説
- 急性期から間欠牽引を行う。
この選択肢は誤りです。
急性期の牽引療法は疼痛を悪化させる可能性があるため、慎重に適応を判断する必要があります。 - 急性期から硬性コルセットを使用する。
この選択肢は誤りです。
急性期に硬性コルセットを使用すると筋力低下を招く可能性があり、通常は適用されません。 - 急性期の疼痛に対して体操療法を行う。
この選択肢は誤りです。
急性期では疼痛が強いため、体操療法は疼痛軽減後に段階的に行います。 - 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。
この選択肢が正解です。
筋力低下や膀胱直腸障害などの進行性神経症状があれば、速やかな手術適応の検討が必要です。 - 腰への負担を減らすために数か月間のベッド上安静とする。
この選択肢は誤りです。
長期の安静は廃用症候群を引き起こすリスクがあり、適切ではありません。
ワンポイントアドバイス
腰椎椎間板ヘルニアでは、保存療法を基本としながら、神経症状や筋力低下の進行に注意します。急性期は疼痛管理が優先であり、安静期間を必要以上に長くしないことが重要です。、保存療法を基本とし、神経症状が進行した場合に手術を検討する方針を覚えておきましょう。