持久力に必要なエネルギー供給系の説明で正しいのはどれか。
- ATP は大量に体内に保存できる。
- 解糖系の過程を TCA 回路という。
- 解糖系は無酸素性エネルギー供給系である。
- 酸化系は無酸素性エネルギー供給系である。
- ATP-CP 系は有酸素性エネルギー供給系である。
解答解説
正解は3. 解糖系は無酸素性エネルギー供給系であるです。
解糖系は、グルコースを分解してエネルギー(ATP)を生成する過程であり、酸素を必要としない無酸素性エネルギー供給系の一つです。他の選択肢は誤りです。
各選択肢の解説
- ATPは大量に体内に保存できる。
この選択肢は誤りです。
ATPは体内にわずかしか保存できず、持続的な運動のためには再合成が必要です。 - 解糖系の過程をTCA回路という。
この選択肢は誤りです。
解糖系とTCA回路(クエン酸回路)は異なる過程です。解糖系は細胞質で行われ、TCA回路はミトコンドリアで行われます。 - 解糖系は無酸素性エネルギー供給系である。
この選択肢が正解です。
解糖系は酸素を必要とせず、速やかにATPを生成する無酸素性のエネルギー供給系です。 - 酸化系は無酸素性エネルギー供給系である。
この選択肢は誤りです。
酸化系は酸素を必要とする有酸素性エネルギー供給系で、長時間の運動で重要な役割を果たします。 - ATP-CP系は有酸素性エネルギー供給系である。
この選択肢は誤りです。
ATP-CP系(クレアチンリン酸系)は酸素を必要としない無酸素性エネルギー供給系です。短時間・高強度の運動で使用されます。
ワンポイントアドバイス
エネルギー供給系には、ATP-CP系、解糖系、酸化系の3つがあり、活動の強度や持続時間に応じて使い分けられます。解糖系は短時間・中強度の運動で重要な役割を果たし、酸化系は持久的な運動に関与します。各系統の特徴と役割を整理して覚えましょう。きましょう。