第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題54

脊髄で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 膨大部は3つある。
  2. 前角は白質からなる。
  3. 後根は脊髄神経節をつくる。
  4. 交感神経は胸髄と腰髄とから出る。
  5. 脊髄円錐は第3、4腰椎のレベルにある。

解答解説

正解は3. 後根は脊髄神経節をつくる4. 交感神経は胸髄と腰髄とから出るです。

脊髄の構造において、後根には脊髄神経節が存在し、交感神経は胸髄および腰髄から出ます。

各選択肢の解説

  1. 膨大部は3つある。
    この選択肢は誤りです。
    膨大部は頸膨大腰膨大の2つです。
  2. 前角は白質からなる。
    この選択肢は誤りです。
    前角は灰白質で構成されます。
  3. 後根は脊髄神経節をつくる。
    この選択肢が正解です。
    脊髄神経節は後根に存在し、感覚神経の神経細胞体が集まっています。
  4. 交感神経は胸髄と腰髄とから出る。
    この選択肢が正解です。
    交感神経は胸髄(T1~T12)および腰髄(L1~L2)から出ます
  5. 脊髄円錐は第3、4腰椎のレベルにある。
    この選択肢は誤りです。
    脊髄円錐は成人では第1、2腰椎のレベルにあります。

ワンポイントアドバイス

脊髄の構造や神経系の分布を正確に理解するためには、膨大部、脊髄円錐、神経節の位置を整理して覚えることが重要です。