興奮や昏迷などの意志発動の異常が主体となる統合失調症の病型はどれか。
- 緊張型
- 残遺型
- 単純型
- 破瓜型
- 妄想型
解答解説
正解は1.緊張型です。
緊張型統合失調症は、興奮や昏迷、緊張病症候群など、意志発動の異常が顕著にみられる病型です。昏迷状態では患者が外界への反応を示さず、逆に興奮状態では過活動を示します。
各選択肢の解説
- 緊張型
この選択肢が正解です。興奮、昏迷、カタトニア(緊張性症候群)が主な症状で、意志発動の異常が際立ちます。 - 残遺型
この選択肢は誤りです。残遺型は、陽性症状が軽減した後に、意欲の低下や感情の平板化などの陰性症状が主体となる病型です。 - 単純型
この選択肢は誤りです。単純型は、精神病症状をはっきりと伴わず、意欲や感情が低下していく陰性症状が進行的に現れる病型です。 - 破瓜型
この選択肢は誤りです。破瓜型は、思春期に発症し、陰性症状が目立つ病型で、緊張型とは異なります。 - 妄想型
この選択肢は誤りです。妄想型は、妄想や幻覚が中心であり、意志発動の異常は目立ちません。
ワンポイントアドバイス
統合失調症の病型分類では、陽性症状(妄想、幻覚)と陰性症状(意欲低下、感情鈍麻)のどちらが主体かを基準に分類される点を押さえましょう。