原始反射と誘発される運動の組合せで正しいのはどれか。
- 探索反射 – 頸部の側屈
- Galant 反射 – 体幹の回旋
- 交差性伸展反射 – 刺激反対側の下肢の伸展
- 非対称性緊張性頸反射 – 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展
- 対称性緊張性頸反射(頸部伸展) – 上肢の屈曲と下肢の伸展
解答解説
正解は3.交差性伸展反射 – 刺激反対側の下肢の伸展と4.非対称性緊張性頸反射 – 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展です。
原始反射は新生児期に見られる反射で、正常な発達過程の一部です。これらの反射は、特定の刺激に対する運動パターンを示します。
各選択肢の解説
- 探索反射 – 頸部の側屈
この選択肢は誤りです。探索反射では、口角に触れるとその方向に頭部を向ける反応が見られます。頸部の側屈とは異なります。 - Galant反射 – 体幹の回旋
この選択肢は誤りです。Galant反射では、背部の一側に触れると、同側に体幹が屈曲します。体幹の回旋とは異なります。 - 交差性伸展反射 – 刺激反対側の下肢の伸展
この選択肢が正解です。足底に刺激を加えると、反対側の下肢が伸展する反射が見られます。 - 非対称性緊張性頸反射(ATNR) – 頸部を回旋させた側の上肢と下肢の伸展
この選択肢が正解です。頭部を回旋させると、顔側の上肢・下肢が伸展し、後頭部側が屈曲する反射が見られます。 - 対称性緊張性頸反射(STNR・頸部伸展) – 上肢の屈曲と下肢の伸展
STNRでは、頸部を伸展させると上肢が伸展し、下肢が屈曲するのが正しい組合せです。この選択肢では動きが逆になっています。
ワンポイントアドバイス
原始反射は、新生児期の発達を理解する上で重要な要素です。特にATNR、STNR、交差性伸展反射は頻出テーマなので、正確な運動の特徴と誘発条件を覚えておきましょう。