胃全摘出術後の巨赤芽球性貧血で欠乏する栄養素はどれか。
- ニコチン酸
- ビタミン A
- ビタミン B1
- ビタミン B12
- ビタミン C
解答解説
正解は4.ビタミン B12です。
胃全摘出後、内因子(ビタミンB12の吸収を助けるタンパク質)が欠如するため、ビタミンB12欠乏が生じます。これにより骨髄での赤血球生成が障害され、巨赤芽球性貧血を引き起こします。ビタミンB12は赤血球形成や神経機能に必要不可欠な栄養素です。
各選択肢の解説
- ニコチン酸
この選択肢は誤りです。ニコチン酸(ナイアシン)はペラグラに関与するビタミンですが、胃全摘出後の貧血には関与しません。 - ビタミンA
この選択肢は誤りです。ビタミンAは視覚や免疫機能に関与しますが、巨赤芽球性貧血には無関係です。 - ビタミンB1
この選択肢は誤りです。ビタミンB1欠乏は脚気やウェルニッケ脳症を引き起こしますが、巨赤芽球性貧血には関与しません。 - ビタミンB12
この選択肢が正解です。ビタミンB12欠乏は、内因子不足により吸収が阻害されて発生する巨赤芽球性貧血の主要因です。 - ビタミンC
この選択肢は誤りです。ビタミンCは壊血病に関与しますが、巨赤芽球性貧血には無関係です。
ワンポイントアドバイス
巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12や葉酸の欠乏で起こります。胃全摘出後の貧血では内因子とビタミンB12の関係を押さえましょう。