驚きなどの情動によって脱力発作が誘発されるのはどれか。
- 睡眠時驚愕症
- ナルコレプシー
- むずむず脚症候群
- レム睡眠行動障害
- 睡眠時無呼吸症候群
解答解説
正解は2. ナルコレプシーです。
解説
- 睡眠時驚愕症
主に小児にみられる睡眠障害で、夜間に突然の恐怖や叫び声を伴う覚醒が特徴です。情動による脱力発作は伴いません。この選択肢は誤りです。 - ナルコレプシー
ナルコレプシーは日中の過度な眠気や情動(驚きや笑いなど)によって誘発される脱力発作(カタプレキシー)が特徴です。これが正解です。 - むずむず脚症候群
寝入り時や安静時に下肢に不快感が生じ、動かしたいという衝動に駆られる症状ですが、情動による脱力発作とは関連しません。この選択肢は誤りです。 - レム睡眠行動障害
睡眠中に夢に関連した動作や行動がみられる疾患であり、情動による脱力発作は関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が停止する症状が繰り返される疾患で、情動による脱力発作とは無関係です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
ナルコレプシーの診断には、日中の眠気やカタプレキシーに加え、睡眠ポリグラフ検査(MSLT)での短い入眠潜時が重要です。また、カタプレキシーの症状は強い情動に関連するため、患者への聞き取りがポイントになります。