末梢血に大型の赤血球が出現するのはどれか。
- 再生不良性貧血
- 消化管出血
- 鉄欠乏性貧血
- 溶血性貧血
- 葉酸欠乏性貧血
解答解説
正解は5. 葉酸欠乏性貧血です。
解説
- 再生不良性貧血
再生不良性貧血では赤血球数が減少するものの、大型赤血球の出現は見られません。造血機能が低下しており、全血球減少が特徴です。 - 消化管出血
出血による貧血は鉄欠乏性貧血を引き起こします。これに伴い、小型の赤血球が多く見られるため、大型赤血球の出現は該当しません。 - 鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血では赤血球の大きさが小さくなる(小球性貧血)が特徴です。大型赤血球は見られません。 - 溶血性貧血
溶血により未熟な赤血球(網状赤血球)の増加が見られることがありますが、大型赤血球の出現は該当しません。 - 葉酸欠乏性貧血
葉酸欠乏やビタミンB12欠乏が原因で巨赤芽球性貧血を引き起こし、末梢血に大型の赤血球(巨赤血球)が出現します。これが正解です。
ワンポイントアドバイス
巨赤芽球性貧血は葉酸やビタミンB12の欠乏が主な原因です。この欠乏は栄養不足や吸収障害(例:胃切除後など)により生じます。巨赤血球の出現は診断の重要な手がかりとなるため、末梢血像の特徴と合わせて覚えておきましょう。