廃用症候群によって低下しないのはどれか。
- 筋力
- 肺活量
- 心拍数
- 身体活動性
- 胃腸管運動
解答解説
正解は3. 心拍数です。
解説
廃用症候群は、長期の安静や不活動によって生じる身体機能の低下を指します。以下は各選択肢についての解説です。
- 筋力
- 廃用による筋萎縮や筋力低下は代表的な症状の一つです。筋肉を使わない状態が続くと、筋線維が萎縮し、筋力が著しく低下します。
- 肺活量
- 長期の安静によって呼吸筋が弱くなり、肺活量の低下が起こることがあります。特に高齢者では顕著です。
- 心拍数
- 安静時の心拍数はむしろ上昇する傾向があります。活動量が減少すると、基礎代謝が低下し、相対的に安静時の心拍数が上昇します。したがって「低下しない」とされます。
- 身体活動性
- 身体活動が減少することで運動機能が低下し、日常生活動作にも影響が及びます。身体活動性は低下するため、不正解です。
- 胃腸管運動
- 運動量の減少により消化管の蠕動運動も低下します。これが原因で便秘や消化不良が生じることがあります。
ワンポイントアドバイス
廃用症候群の予防には、可能な限り早期の離床や適切なリハビリテーションが重要です。以下のポイントを覚えておきましょう:
- 影響を受けやすい部位:筋力、骨密度、関節可動域、心肺機能
- 影響を受けにくい指標:心拍数(むしろ上昇傾向)
これを踏まえ、予防策や症状に合わせた介入を適切に選択してください。