FIMで4点(最小介助)となるのはどれか。
- アームスリングをつけてもらっている。
- 食器に残った食べ物をかき集めてもらう。
- 移乗時に介助者から軽く引き上げてもらう。
- トイレットペーパーをあらかじめ折ってもらう。
- シャワーを浴びる前にお湯の温度を調節してもらう。
解答解説
正解は2. 食器に残った食べ物をかき集めてもらうです。
解説
FIM(Functional Independence Measure)は、患者の日常生活活動(ADL)の自立度を評価する指標です。7段階評価のうち、4点は最小介助(Minimal Contact Assistance)に該当し、患者が75%以上の動作を自分で行うが、一部で補助を必要とする場合を指します。
- アームスリングをつけてもらっている
- 装具の着脱は患者自身で行える場合が多いため、介助が必要な場合でもFIMでは5点(監視・準備)に該当することが多いです。
- 食器に残った食べ物をかき集めてもらう
- 患者が食事の大部分を自立して行い、一部(食器内の片付け)だけ介助が必要な状況は、FIMの4点に該当します。これが正解です。
- 移乗時に介助者から軽く引き上げてもらう
- 移乗時に物理的な介助が必要であれば、FIMの4点ではなく3点(中等度介助)に該当します。
- トイレットペーパーをあらかじめ折ってもらう
- 患者が介助者による準備を受けるだけで動作自体は自立して行える場合、FIMの5点に該当します。
- シャワーを浴びる前にお湯の温度を調節してもらう
- 温度調節の準備だけであれば、患者が動作を自立して行えるため、FIMでは5点に該当します。
ワンポイントアドバイス
FIM評価では、自立度を正確に判断するために次のポイントを覚えておきましょう:
- 7点:完全自立(介助なし)
- 6点:修正自立(補助具の使用など)
- 5点:監視や準備が必要
- 4点:最小介助(患者が75%以上を自分で行う)
- 3点:中等度介助(患者が50~74%を行う)
適切な介助の割合と動作内容を意識することが重要です。