骨粗鬆症の原因で誤っているのはどれか。
- 安静臥床
- 胃切除後
- 糖尿病
- ビタミンA欠乏症
- 副甲状腺機能亢進症
解答解説
正解は4(ビタミンA欠乏症)です。
骨粗鬆症の原因としては、骨の形成や吸収のバランスが崩れることが挙げられます。ビタミンA欠乏症は骨粗鬆症の直接的な原因にはなりません。一方、ビタミンA過剰症は骨代謝に悪影響を及ぼし、骨密度低下を引き起こすことが知られています。
各選択肢の解説
- 安静臥床
長期の安静や臥床は、骨への負荷が減少するため骨密度が低下します。骨粗鬆症の原因となることがよく知られています。この選択肢は正しいです。 - 胃切除後
胃切除後では、カルシウム吸収が低下するため、骨密度が減少し、骨粗鬆症を引き起こすリスクが高まります。この選択肢は正しいです。 - 糖尿病
糖尿病、特に1型糖尿病では、インスリン分泌低下や慢性炎症が骨代謝に影響を与え、骨密度低下を引き起こします。2型糖尿病でも、インスリン抵抗性や関連する薬剤の影響で骨粗鬆症が起こる場合があります。この選択肢は正しいです。 - ビタミンA欠乏症
ビタミンA欠乏症は骨粗鬆症の原因ではありません。逆に、ビタミンA過剰症が骨吸収を促進し、骨密度低下の原因となることがあります。この選択肢は誤りです。 - 副甲状腺機能亢進症
副甲状腺機能亢進症では、パラトルモン(PTH)の過剰分泌により骨吸収が亢進し、骨粗鬆症を引き起こします。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
骨粗鬆症の原因を整理して覚えましょう:
- 内分泌疾患:副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、糖尿病
- 栄養障害:カルシウム不足、ビタミンD不足
- 生活要因:長期安静、運動不足
- 薬剤影響:ステロイド薬、抗てんかん薬
ビタミンAは適量であれば健康維持に必要ですが、過剰摂取に注意が必要です。