骨折の名称と部位との組合せで正しいのはどれか。
- Bennett骨折 ―― 脛骨
- Duverney骨折 ―― 橈骨
- Jefferson骨折 ―― 大腿骨
- Malgaigne骨折 ―― 骨盤
- Smith骨折 ―― 上腕骨
解答解説
正解は4. Malgaigne骨折 ―― 骨盤です。
解説
骨折の名称は、発見者の名前や特徴的な部位、発生メカニズムに基づいて付けられていることが多いです。それぞれの骨折と関連部位について以下に解説します。
各選択肢の解説
- Bennett骨折 ―― 脛骨(誤り)
- Bennett骨折は、母指の基部にある第1中手骨の基部骨折で、母指の関節(手根中手関節)を含む骨折です。脛骨とは関係がありません。
- Duverney骨折 ―― 橈骨(誤り)
- Duverney骨折は、骨盤の腸骨部の骨折です。橈骨には関係しません。
- Jefferson骨折 ―― 大腿骨(誤り)
- Jefferson骨折は、第一頸椎(環椎)の骨折で、頸椎に関連します。大腿骨には関係しません。
- Malgaigne骨折 ―― 骨盤(正解)
- Malgaigne骨折は、骨盤の前後の骨折を伴う不安定な骨折で、寛骨臼の上方脱臼を伴うことが多いです。骨盤部の重度の損傷を特徴とします。
- Smith骨折 ―― 上腕骨(誤り)
- Smith骨折は、手関節に近い橈骨遠位端の骨折で、Colles骨折の逆方向(掌側に屈曲)の骨折です。上腕骨には関係しません。
まとめ
- Bennett骨折:第1中手骨基部骨折(母指)
- Duverney骨折:腸骨骨折(骨盤)
- Jefferson骨折:第一頸椎(環椎)の骨折
- Malgaigne骨折:骨盤骨折
- Smith骨折:橈骨遠位端骨折(掌側屈曲型)
ワンポイントアドバイス
骨折名は試験で頻出です。部位や特徴を覚える際には、病態や発生メカニズムと関連付けて覚えると効率的です。特に、Malgaigne骨折は骨盤、Jefferson骨折は第一頸椎という組み合わせを明確に区別しましょう。