がん患者の身体機能評価尺度はどれか。
- Barthel Index
- FBS
- FIM
- KPS(Karnofsky performance scale)
- mRS
解答解説
正解は4. KPS(Karnofsky performance scale)です。
解説
KPS(Karnofsky performance scale)は、がん患者を対象とした身体機能や日常生活動作(ADL)の評価尺度です。主に、患者の生活自立度や治療効果、予後を評価する目的で使用されます。
KPSの特徴
- 0~100点のスコアで評価します(100点: 正常な活動が可能、0点: 死亡)。
- 主にがん患者や終末期患者に対して、治療やケアの計画を立てるために用いられます。
- 予後の指標としても重要であり、特に緩和ケアや在宅医療で広く利用されています。
その他の選択肢
- Barthel Index
主に高齢者や脳卒中患者のADLを評価する尺度で、食事や移動、排泄など10項目をスコア化します。がん患者専用ではないため、不正解です。 - FBS(Functional Balance Scale)
平衡機能を評価する尺度で、バランス能力の評価に用いられます。がん患者の身体機能全般を評価するものではありません。不正解です。 - FIM(Functional Independence Measure)
ADLや社会参加を評価する尺度で、特にリハビリテーションの分野で使用されます。がん患者の予後や治療評価には適していません。不正解です。 - mRS(modified Rankin Scale)
脳卒中後の障害の程度を評価するための尺度です。がん患者の評価尺度ではありません。不正解です。
ワンポイントアドバイス
がん患者の身体機能評価では、KPS(Karnofsky performance scale)やECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)スケールが代表的です。これらは予後や治療効果の評価にも直結するため、試験対策として確実に覚えておきましょう。また、他の評価尺度との用途の違いも整理しておくと有効です。