第55回

第55回理学療法士国家試験 午後問題52

外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。

  1. 乳腺
  2. 卵巣
  3. 甲状腺
  4. 松果体
  5. 上皮小体

解答解説

正解は1(乳腺)と4(松果体)です。
外胚葉は、主に神経系、表皮、およびその付属器官(皮膚、毛髪、爪、乳腺など)を形成します。また、脳や脊髄といった中枢神経系の一部である松果体も外胚葉由来です。

各選択肢の解説

  1. 乳腺
    乳腺は皮膚の付属器官であり、外胚葉由来です。この選択肢は正しいです。
  2. 卵巣
    卵巣は生殖腺であり、中胚葉から発生します。外胚葉由来ではありません。この選択肢は誤りです。
  3. 甲状腺
    甲状腺は内胚葉から発生します。外胚葉由来ではありません。この選択肢は誤りです。
  4. 松果体
    松果体は脳の一部で、外胚葉由来です。この選択肢は正しいです。
  5. 上皮小体
    上皮小体(副甲状腺)は内胚葉から発生します。外胚葉由来ではありません。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

胚葉の由来を覚える際は、それぞれの胚葉が形成する主要な器官を把握することが重要です。

  • 外胚葉:皮膚、神経系、感覚器、皮膚付属器(毛髪、爪、乳腺など)
  • 中胚葉:筋骨格系、心血管系、生殖器、腎臓など
  • 内胚葉:消化器系、呼吸器系、内分泌器官(甲状腺、上皮小体など)