大脳基底核に分類されるのはどれか。
- 視床
- 上丘
- 被殻
- 下垂体
- 歯状核
解答解説
正解は3(被殻)です。
大脳基底核は、運動制御や姿勢保持、学習や感情調節に関与する神経核の集まりで、被殻、淡蒼球、尾状核、視床下核、黒質が含まれます。被殻は、大脳基底核の一部として運動の開始や調節に重要な役割を果たします。
各選択肢の解説
- 視床
視床は大脳辺縁系や皮質との情報の中継を行う部位で、運動調節にも関与しますが、大脳基底核には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 上丘
上丘は中脳の一部で、視覚反射や目と頭部の動きの調節に関与します。大脳基底核には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 被殻
被殻は大脳基底核に含まれ、運動制御や習慣形成に関与します。尾状核とともに線条体を形成します。この選択肢は正しいです。 - 下垂体
下垂体はホルモンの分泌を司る内分泌器官で、大脳基底核には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 歯状核
歯状核は小脳にある核で、運動調節に関与しますが、大脳基底核には含まれません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
大脳基底核は、運動や感情、認知の調節において中枢的な役割を果たす構造です。主要な構成要素として、尾状核、被殻、淡蒼球、視床下核、黒質を覚えておくことが重要です。また、運動障害(パーキンソン病やハンチントン病など)との関連性についても理解を深めましょう。