PTB式免荷装具の除圧部位はどれか。2つ選べ。
- 脛骨内側面
- 脛骨粗面
- 膝蓋靱帯
- 前脛骨筋部
- 腓骨頭
解答解説
正解は2(脛骨粗面)と5(腓骨頭)です。
PTB式免荷装具(Patellar Tendon Bearing Brace)は、主に膝蓋靱帯や脛骨の一部に荷重を分散させ、脛骨や足部の特定の部位を免荷する装具です。除圧部位として、突出している脛骨粗面や神経・血管が走行する腓骨頭を避ける形状になっています。これにより、不快感や神経損傷を防ぎます。
各選択肢の解説
- 脛骨内側面
脛骨内側面は荷重を受ける部分として設計されているため、除圧部位ではありません。この部位は負担に耐えられる骨の平坦な部分で、接触が許容されます。 - 脛骨粗面
脛骨粗面は突出しており、直接荷重をかけると痛みや損傷を引き起こす可能性があるため、除圧部位として扱われます。この選択肢は正しいです。 - 膝蓋靱帯
膝蓋靱帯はPTB装具の主要な荷重支持部位です。この部位が荷重を分散する役割を果たすため、除圧部位には該当しません。 - 前脛骨筋部
前脛骨筋部は軟部組織が多く、荷重がかかっても耐えられる部分であり、除圧部位ではありません。この部位は免荷の対象外です。 - 腓骨頭
腓骨頭は腓骨神経が近くを通過しており、直接荷重がかかると神経損傷のリスクがあります。そのため、PTB装具では腓骨頭を除圧するよう設計されています。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
PTB式免荷装具では、荷重を膝蓋靱帯や脛骨の平坦な部分に分散させる一方で、**突出した骨部位(脛骨粗面)や神経・血管が走行する部位(腓骨頭)**を除圧します。装具を用いる際には、装着の適合性を確認し、不適切な荷重がかからないように注意することが重要です。