肺塞栓症で誤っているのはどれか。
- 脱水が誘因となる。
- Ⅰ型呼吸不全を呈する。
- Dダイマーが上昇する。
- 下肢よりも上肢の術後に多い。
- 深部静脈血栓症との合併が多い。
解答解説
正解は4.下肢よりも上肢の術後に多いです。
肺塞栓症は、下肢の深部静脈血栓(DVT)が塞栓となり、肺動脈を閉塞する疾患です。上肢の術後よりも下肢静脈血栓が主要な原因となります。他の選択肢は肺塞栓症の特徴を正しく述べています。
各選択肢の解説
- 脱水が誘因となる。
この選択肢は正しいです。脱水により血液粘稠度が上昇し、血栓が形成されやすくなります。 - Ⅰ型呼吸不全を呈する。
この選択肢は正しいです。肺塞栓症ではガス交換が障害され、Ⅰ型呼吸不全(低酸素血症)を呈します。 - Dダイマーが上昇する。
この選択肢は正しいです。血栓形成に伴い、Dダイマー値が上昇します。 - 下肢よりも上肢の術後に多い。
この選択肢は誤りです。肺塞栓症の主な原因は下肢の深部静脈血栓症(DVT)であり、上肢よりも発症頻度が高いです。 - 深部静脈血栓症との合併が多い。
この選択肢は正しいです。深部静脈血栓症は肺塞栓症の主要な原因です。
ワンポイントアドバイス
肺塞栓症の典型的な原因は深部静脈血栓症(DVT)であり、下肢の血栓が肺に移行するケースが主流です。この因果関係を理解しておきましょう。