第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題68

女性生殖器で誤っているのはどれか。

  1. 原始卵胞は新生児にある。
  2. 成人の卵巣の重さは約6gである。
  3. 原始卵胞の成熟は思春期に始まる。
  4. 卵細胞は始原生殖細胞に由来する。
  5. 黄体ホルモン上昇により排卵が誘発される。

解答解説

正解は5.黄体ホルモン上昇により排卵が誘発されるです。

排卵は、黄体ホルモン(プロゲステロン)ではなく、黄体形成ホルモン(LH)の急激な上昇によって誘発されます。この現象を「LHサージ」と呼びます。他の選択肢は正しい記述です。

各選択肢の解説

  1. 原始卵胞は新生児にある。
    この選択肢は正しいです。原始卵胞は胎生期に形成され、新生児の卵巣内に存在します。
  2. 成人の卵巣の重さは約6gである。
    この選択肢は正しいです。成人女性の卵巣の重さは約6gが一般的です。
  3. 原始卵胞の成熟は思春期に始まる。
    この選択肢は正しいです。思春期以降、原始卵胞が成熟し、排卵が起こります。
  4. 卵細胞は始原生殖細胞に由来する。
    この選択肢は正しいです。卵細胞は始原生殖細胞から分化して形成されます。
  5. 黄体ホルモン上昇により排卵が誘発される。
    この選択肢が誤りです。排卵はLH(黄体形成ホルモン)の急激な上昇によって誘発されます。

ワンポイントアドバイス

排卵はLHサージによって誘発されることをしっかり覚えておきましょう。また、黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後の黄体形成に関連するホルモンです。