第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題59

皮下組織の直下に筋腹を触知できる筋はどれか。

  1. 棘上筋
  2. 深指屈筋
  3. 方形回内筋
  4. 中間広筋
  5. 後脛骨筋

解答解説

正解は2.深指屈筋です。
深指屈筋は前腕の屈筋で、皮下組織のすぐ下に筋腹が位置するため、触知可能です。他の選択肢の筋は、深層に位置しているか、皮下で触知するのが難しい筋です。

各選択肢の解説

  1. 棘上筋
    この選択肢は誤りです。棘上筋は肩甲骨の深層に位置しており、筋腹の触知は困難です。
  2. 深指屈筋
    この選択肢が正解です。深指屈筋は前腕の屈筋群の中で皮下組織に近く、筋腹を触知できます。
  3. 方形回内筋
    この選択肢は誤りです。方形回内筋は前腕遠位部の深層に位置し、筋腹の触知は困難です。
  4. 中間広筋
    この選択肢は誤りです。中間広筋は大腿直筋や外側広筋の深層に位置し、筋腹を触知することは難しいです。
  5. 後脛骨筋
    この選択肢は誤りです。後脛骨筋は下腿の深層に位置し、筋腹の触知は困難です。

ワンポイントアドバイス

触診可能な筋は、皮下組織の直下に位置する浅層の筋に限られます。深指屈筋のような屈筋群の一部は触診可能であることを覚えておきましょう。