手背に生じた慢性期の熱傷後瘢痕拘縮に対する理学療法として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 圧迫療法
- 寒冷療法
- 神経筋電気刺激療法
- コックアップ・スプリント
- 手指屈曲の関節可動域練習
解答解説
正解は1.圧迫療法と5.手指屈曲の関節可動域練習です。
慢性期の熱傷後瘢痕拘縮では、瘢痕形成を抑える圧迫療法や関節可動域の維持・改善のための可動域練習が重要です。寒冷療法や神経筋電気刺激療法は効果が期待できず、スプリントの使用も適応外です。
各選択肢の解説
- 圧迫療法
この選択肢が正解です。圧迫療法は瘢痕の肥厚抑制や収縮予防に効果的です。 - 寒冷療法
この選択肢は誤りです。寒冷療法は炎症や疼痛の緩和に用いますが、瘢痕拘縮の治療には適しません。 - 神経筋電気刺激療法
この選択肢は誤りです。神経筋電気刺激療法は筋力強化や神経再教育に用いられますが、瘢痕管理には適していません。 - コックアップ・スプリント
この選択肢は誤りです。コックアップ・スプリントは手指や手関節の機能保持に用いますが、瘢痕拘縮の改善に直接的な効果はありません。 - 手指屈曲の関節可動域練習
この選択肢が正解です。関節可動域の維持や回復を目的とした可動域練習は、瘢痕拘縮の治療に不可欠です。
ワンポイントアドバイス
慢性期の瘢痕拘縮では、圧迫療法や関節可動域練習が基本的な治療法です。適応外の治療法を区別し、選択肢を絞れるようにしましょう。