足関節内反捻挫後に筋力増強運動を行う下肢の筋で、再発予防に最も有効なのはどれか。
- 下腿三頭筋
- 後脛骨筋
- 前脛骨筋
- 長指屈筋
- 長腓骨筋
解答解説
正解は5.長腓骨筋です。
足関節内反捻挫は足が内反することで起こり、外側靭帯が損傷します。これに対し、長腓骨筋は外反(回外)を補助する筋であり、再発予防に最も重要です。内反を制御する筋力を強化することで、同じ捻挫の再発を防ぐことができます。
各選択肢の解説
- 下腿三頭筋
この選択肢は誤りです。下腿三頭筋は足関節底屈に関与しますが、外側の安定性に直接関与しません。 - 後脛骨筋
この選択肢は誤りです。後脛骨筋は足部内反に作用し、足関節内反捻挫では損傷を助長する側の筋です。 - 前脛骨筋
この選択肢は誤りです。前脛骨筋は足関節背屈を担い、再発予防には直接効果がありません。 - 長指屈筋
この選択肢は誤りです。長指屈筋は足趾の屈曲に関与しますが、足関節外側の安定性には寄与しません。 - 長腓骨筋
この選択肢が正解です。長腓骨筋は足関節外反を担う重要な筋で、再発予防に最も効果的です。
ワンポイントアドバイス
内反捻挫の再発予防には、外反運動を補助する腓骨筋群(長腓骨筋と短腓骨筋)の強化が効果的です。バランス練習や固有感覚トレーニングも合わせて行うと予防効果が高まります。