錐体路徴候はどれか。
- 膝蓋腱反射低下
- 深部感覚鈍麻
- 腹壁反射消失
- 筋緊張低下
- ジストニア
解答解説
正解は3.腹壁反射消失です。
錐体路障害では、腹壁反射消失やバビンスキー反射陽性といった異常反射が特徴です。錐体路障害は上位運動ニューロン障害に関連し、反射の変化や筋緊張亢進などが見られることが一般的です。
各選択肢の解説
- 膝蓋腱反射低下
この選択肢は誤りです。錐体路障害では膝蓋腱反射は亢進するのが一般的で、低下は末梢神経障害にみられる所見です。 - 深部感覚鈍麻
この選択肢は誤りです。深部感覚鈍麻は感覚障害であり、錐体路障害には該当しません。 - 腹壁反射消失
この選択肢が正解です。腹壁反射消失は錐体路障害の代表的徴候の一つです。 - 筋緊張低下
この選択肢は誤りです。錐体路障害では筋緊張が低下するのではなく、痙性の筋緊張増加がみられます。 - ジストニア
この選択肢は誤りです。ジストニアは錐体外路系の障害により生じる症状であり、錐体路徴候ではありません。
ワンポイントアドバイス
錐体路障害では、筋緊張亢進、腱反射亢進、病的反射陽性(例:バビンスキー反射)や腹壁反射消失が見られることを覚えておきましょう。錐体路と錐体外路の違いも試験で重要です。