第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題28

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で測定する運動方向と移動軸の組合せで正しいのはどれか。

  1. 股屈曲・伸展 – 大腿骨
  2. 股外転・内転 – 下腿中央線
  3. 膝屈曲・伸展 – 脛骨
  4. 足背屈・底屈 – 第1中足骨
  5. 足部外転・内転 – 第2・3中足骨の間の中央線

解答解説

正解は1.股屈曲・伸展 – 大腿骨です。
関節可動域測定では、基準に基づき運動方向に対応する移動軸を適切に設定することが求められます。股関節屈曲・伸展の場合、移動軸は大腿骨に設定するのが正しい測定法です。

各選択肢の解説

  1. 股屈曲・伸展 – 大腿骨
    この選択肢が正解です。股関節屈曲・伸展の測定では、移動軸を大腿骨の長軸に合わせることが正しい方法です。
  2. 股外転・内転 – 下腿中央線
    この選択肢は誤りです。股関節外転・内転の移動軸は骨盤を基準とするため、下腿中央線は該当しません。
  3. 膝屈曲・伸展 – 脛骨
    この選択肢は誤りです。膝関節の測定では、移動軸は大腿骨の長軸に合わせます。
  4. 足背屈・底屈 – 第1中足骨
    この選択肢は誤りです。足関節背屈・底屈では、移動軸は腓骨の外果と第5中足骨を基準とします。
  5. 足部外転・内転 – 第2・3中足骨の間の中央線
    この選択肢は誤りです。足部外転・内転の基準軸は踵骨中央を用います。

ワンポイントアドバイス

関節可動域測定では、移動軸と固定軸を基準に従って設定することが重要です。試験対策では、代表的な測定方向ごとに移動軸の基準を確認しておきましょう。