第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題25

厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」で、強度が4 METs以上となる運動の例はどれか。

  1. 皿洗い
  2. ピアノの演奏
  3. ラジオ体操第1
  4. 植物への水やり
  5. 子供を抱えながら立つ

解答解説

正解は3.ラジオ体操第1です。

METs(Metabolic Equivalents)は身体活動の強度を示す指標です。1 METは安静時のエネルギー消費量を基準とし、運動強度に応じて値が上がります。4 METs以上は中等度以上の身体活動とされます。ラジオ体操第1は全身を動かす有酸素運動で、4 METs以上の活動に該当します。

選択肢の解説

  1. 皿洗い
    この選択肢は誤りです。皿洗いは2 METs程度で、軽い身体活動に分類されます。
  2. ピアノの演奏
    この選択肢は誤りです。ピアノ演奏は2~3 METs程度で、中等度の身体活動には届きません。
  3. ラジオ体操第1
    この選択肢が正解です。ラジオ体操第1は4 METs以上の強度があり、中等度以上の身体活動に該当します。
  4. 植物への水やり
    この選択肢は誤りです。植物への水やりは1.5~2 METs程度で、軽い身体活動に分類されます。
  5. 子供を抱えながら立つ
    この選択肢は誤りです。子供を抱える動作は3 METs程度で、4 METsには届きません。

ワンポイントアドバイス

4 METs以上の活動は、心拍数や呼吸が増える中等度以上の運動に該当します。日常生活でMETsを高める工夫として、ウォーキング(4 METs)やラジオ体操などを取り入れると効果的です。身体活動基準を意識しながら運動を選択しましょう。