手の内在筋プラス肢位の組合せで正しいのはどれか。
- MP関節屈曲、PIP関節伸展、DIP関節屈曲
- MP関節伸展、PIP関節屈曲、DIP関節屈曲
- MP関節屈曲、PIP関節伸展、DIP関節伸展
- MP関節伸展、PIP関節屈曲、DIP関節伸展
- MP関節屈曲、PIP関節屈曲、DIP関節伸展
解答解説
正解は 3. MP関節屈曲、PIP関節伸展、DIP関節伸展 です。
「内在筋プラス肢位」は、手の内在筋(骨間筋、虫様筋)が働くことによって示される特徴的な手指の姿勢を指します。この肢位では、MP関節が屈曲し、PIPおよびDIP関節が伸展します。内在筋が主導する動きの典型であり、内在筋の強調的な機能を示す重要な臨床的指標です。
各選択肢の解説
- MP関節屈曲、PIP関節伸展、DIP関節屈曲
誤りです。DIP関節が屈曲しているのは不正確です。 内在筋プラス肢位ではDIP関節は伸展します。 - MP関節伸展、PIP関節屈曲、DIP関節屈曲
誤りです。内在筋プラス肢位では、MP関節が屈曲し、PIPおよびDIP関節が伸展します。 - MP関節屈曲、PIP関節伸展、DIP関節伸展
正解です。この肢位が内在筋プラス肢位に該当します。 骨間筋や虫様筋が働くと、MP関節が屈曲し、PIPおよびDIP関節が伸展します。 - MP関節伸展、PIP関節屈曲、DIP関節伸展
誤りです。MP関節が伸展しているため、内在筋プラス肢位ではありません。 - MP関節屈曲、PIP関節屈曲、DIP関節伸展
誤りです。内在筋プラス肢位では、PIP関節もDIP関節も伸展します。
ワンポイントアドバイス
内在筋プラス肢位は、骨間筋や虫様筋の働きを確認する上で重要な姿勢です。臨床では、内在筋の麻痺(例:尺骨神経麻痺)があると内在筋プラス肢位を取ることが難しくなるため、評価のポイントとなります。また、内在筋の働きが障害されると、対照的な「内在筋マイナス肢位」が見られることも覚えておきましょう。