肩甲上腕関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
- 屈曲 棘下筋
- 伸展 棘上筋
- 内転 広背筋
- 外転 上腕三頭筋
- 内旋 烏口腕筋
解答解説
正解は 3. 内転 広背筋 です。
肩甲上腕関節(肩関節)の内転運動には、広背筋が重要な役割を果たします。広背筋は上肢を体幹に引き寄せる動作に関与する大きな筋肉で、特に荷重を伴う動作(引き寄せ運動など)で主働筋として機能します。
各選択肢の解説
- 屈曲 棘下筋
誤りです。棘下筋は肩関節の外旋運動に関与する筋です。 屈曲には、三角筋(前部)や大胸筋、烏口腕筋が主に作用します。 - 伸展 棘上筋
誤りです。棘上筋は肩関節の外転を補助する筋です。 伸展には広背筋や大円筋、三角筋(後部)が関与します。 - 内転 広背筋
正解です。広背筋は肩関節の内転運動に関与し、上肢を体幹に引き寄せる働きを持っています。 - 外転 上腕三頭筋
誤りです。上腕三頭筋は肘関節の伸展を主に担当しますが、肩関節の運動では伸展の補助を行う程度です。 肩関節の外転には三角筋(中部)や棘上筋が関与します。 - 内旋 烏口腕筋
誤りです。烏口腕筋は肩関節の屈曲と内転に関与しますが、内旋には関与しません。 内旋には肩甲下筋、大胸筋、広背筋、大円筋が関与します。
ワンポイントアドバイス
肩甲上腕関節の各運動(屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋)に対応する主働筋を正確に覚えましょう。特に内転と外旋、内旋に関与する筋は試験で頻出です。また、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋などのローテーターカフ(回旋筋腱板)の役割も重要なポイントです。