第54回

第54回理学療法士国家試験 午前問題73

腰椎への負荷が大きい順に並んでいるのはどれか。

  1. A > B > C
  2. A > C > B
  3. B > A > C
  4. B > C > A
  5. C > B > A

解答解説

正解は3. B > A > C4. B > C > Aです。

解説

腰椎への負荷は、体勢や体重分布、筋の作用によって変化します。前屈や座位は腰椎に負荷をかけやすい特徴があります。以下に各姿勢について詳しく説明します:

各姿勢の負荷について

  • A(立位):立位は、体重が両下肢に分散されるため腰椎への負荷は中程度です。
  • B(前屈座位):前屈座位では、上半身の重心が前方に移動し、腰椎が過剰に屈曲するため最も負荷が大きくなります。
  • C(中立座位):中立座位では、骨盤が適度に前傾し、腰椎の自然な前弯が保たれるため、立位(A)よりやや高い負荷になりますが、前屈座位(B)よりは軽くなります。

選択肢の検討

  1. A > B > C(誤り)
    • 前屈座位(B)が立位(A)より腰椎に大きな負荷をかけるため、この順番は誤りです。
  2. A > C > B(誤り)
    • 前屈座位(B)が最も負荷が大きい点が無視されているため、誤りです。
  3. B > A > C(正解)
    • 前屈座位(B)が最も腰椎負荷が大きく、立位(A)、中立座位(C)の順に負荷が軽減されます。この並びは正しいです。
  4. B > C > A(正解)
    • 前屈座位(B)が最も負荷が大きく、中立座位(C)は立位(A)よりわずかに腰椎負荷が高いです。この並びも正しいです。
  5. C > B > A(誤り)
    • 中立座位(C)の負荷が前屈座位(B)より高いわけではないため、この並びは誤りです。

ワンポイントアドバイス

腰椎負荷に関する基本知識を整理しましょう:

  • 前屈姿勢(B)は、腰椎に最も大きな負担をかける。
  • 立位(A)は、体重が下肢に分散され、腰椎への負荷が比較的軽い。
  • 中立座位(C)は、姿勢が適切であれば腰椎負荷は軽減されるが、立位(A)よりやや高い負荷がかかる。

臨床でも腰椎負荷を軽減するために、適切な姿勢指導が重要です。