身体的フレイルの特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 疲労感が増す。
- BMIが増加する。
- 動作が緩慢になる。
- 寝たきり状態である。
- Barthel Indexのスコアが高くなる。
解答解説
正解は1. 疲労感が増すと3. 動作が緩慢になるです。
解説
身体的フレイルは、高齢者に多く見られる虚弱状態であり、筋力や活動量の低下、体力の衰えが特徴です。身体的フレイルは、早期に介入することで予防や改善が可能であり、フレイルの診断基準として以下の項目がよく用いられます。
身体的フレイルの主な特徴(Fried基準)
- 体重減少:意図しない体重減少がみられる。
- 筋力低下:握力の低下など。
- 疲労感:容易に疲れる、疲労感が抜けない。
- 歩行速度の低下:動作が緩慢になり、歩行速度が遅くなる。
- 活動量の減少:日常的な身体活動が低下する。
各選択肢の解説
- 疲労感が増す(正解)
- 身体的フレイルでは、全身の機能低下により疲労感が強くなるのが特徴です。
- BMIが増加する(誤り)
- フレイルでは体重減少がみられることが多く、BMIが増加することは一般的ではありません。
- 動作が緩慢になる(正解)
- 筋力や体力の低下により、歩行速度が遅くなり、動作が緩慢になります。これはフレイルの代表的な特徴です。
- 寝たきり状態である(誤り)
- フレイルはまだ自立した生活が可能な状態を指し、寝たきりはフレイルを超えてより重症な虚弱状態(要介護状態)に該当します。
- Barthel Indexのスコアが高くなる(誤り)
- フレイルではADL(Activities of Daily Living)が低下するため、Barthel Indexのスコアが低くなる傾向があります。
ワンポイントアドバイス
身体的フレイルは筋力低下、歩行速度の遅延、疲労感の増加などが主な特徴です。要介護状態になる前段階の状態を指すため、早期発見と介入が重要です。フレイル診断の基準(Fried基準)を覚えておき、問題に適切に対応できるようにしましょう。